“Supernova”ファイナル。GLAYの伝説とファンとの関係。

2016年5月8日

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出典music.jocee.jp

ロックバンドGLAYが、2016年4月26日、東京・日本武道館で4年ぶりの全国ホールツアー『GLAY HIGHCOMMUNICATIONS TOUR 2016 “Supernova”』のファイナルを迎えました。武道館3daysの最終公演にもファン9000人が集結し、1月28日大阪・オリックス劇場からスタートした19ヶ所30公演の同ツアーは大盛況のうちに幕を閉じました。

GLAYは北海道出身のロックバンドで、メンバーはTAKURO(ギター)、TERU(ボーカル)、HISASHI(ギター)、JIRO(ベース)です。1994年『RAIN』でデビュー。1996年1月17日にリリースされた8枚目のシングル『グロリアス』でオリコン4位を記録し、シングル初のトップ10入りを果たしました。

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出典matome.naver.jp

1997年にリリースされた『口唇』・『HOWEVER』のヒット後、同年10月1日にリリースされた初のベストアルバム『REVIEW-BEST OF GLAY』は487万枚を売り上げ(出荷枚数は500万枚を突破)、当時のアルバム売り上げ日本記録を更新し、歴代1位となりました(2016年現在、歴代3位)。

1999年7月31日には幕張メッセ駐車場特設ステージでの単発ライブ『MAKUHARI MESSE 10TH ANNIVERSARY GLAY EXPO’99 SURVIVAL』において20万人を動員し、この動員数は2016年現在日本記録、単独アーティストの有料ライブにおいては世界記録となっています。
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出典www.oricon.co.jp

以後も数々の記録を打ち立てながらCDリリースやコンサートと精力的に活動し、2016年1月27にリリースされたシングル「G4・IV」がオリコンチャート1位を獲得したことにより、1996年リリースの『グロリアス』から2016年まで21年間連続オリコン週間シングルランキングトップ10入り(日本歴代1位タイ)となり、シングル・アルバム共に1990年代・2000年代・2010年代と3つの年代でオリコン1位獲得を果たしています。1994年のデビュー以来活動休止もなく、コンスタントなリリースとコンサートの活動を精力的に続けています。

1990年代後半から2000年代前半にかけてはメディア露出など表立った活動が盛んでしたが、2005年前事務所からの独立を契機に自分たちのペースで活動を行うスタイルにシフトしていきました。又、オフィシャル通販サイト『G-DIRECT』を立ち上げ、低迷する音楽業界におけるこれからの流通のあり方について挑んでいます。

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出典www.m-up.com

さて。ではここからは、1ファンの目線で彼らをお伝えしたいと思います。
GLAYは2014年にデビュー20周年を迎えたキャリアの長いバンドです。ある年代には「当時めちゃくちゃ売れたよね~!」「当時は自分も聞いてた!」であり、ある年代には「名前は知ってる」「・・・誰?」なんてこともあるかもしれません。私は1990年代後半に中学生を迎えていましたので、青春ど真ん中のタイミングでGLAYブームの大波がやってきました。上記にもあります1997年リリースのベストアルバム『REVIEW-BEST OF GLAY』は、クラスの半分以上が持っているなんて今の音楽業界からすれば考えられない異常事態が発生していました。

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出典en.wikipedia.org

このベストアルバムのメガヒットを期に、リリースされるCDは当たり前の様に売れ、ライブもホール・アリーナ・スタジアム・ドームツアーと規模は大きくなり、果ては20万人動員まで成し遂げました(私も20万分の1として参加しました)。何か動けば記録更新、飛行機にメンバーの顔がデカデカと貼られて飛んだこともありました。

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出典photohito.com

長期のライブツアー中にも関わらず、合間にメディア出演。ファンとしてはとても嬉しいけれど、ファンとして心配になってしまうくらいハイペースな活動量でした。2000年代に入ると異常事態なブームは落ち着いていきましたが、それでも目まぐるしい活動が続いていました。そして2005年の前事務所からの独立をきっかけにようやく落ち着いた活動ペースとなったのでした。ですが、落ち着いた活動ペースと言っても、1年に1枚以上のシングルのリリースが必ずあり、近年ですと2~3年のうちにはオリジナルアルバムのリリースが必ずあります。ライブ活動は本当に活発で、デビューから2016年に至るまでライブをしなかった年はありません。単発のライブならまだしも、ほぼ毎年ライブツアーを行っています。彼らの活動を長期間見続けている1ファンである私からの目線で落ち着いた活動ペースと表現しましたが、20年以上に渡り止まることなくコンスタントにリリースとライブを繰り返し続けているアーティストは珍しく、寧ろGLAYの活動は超精力的と言えるでしょう。

デビューより長きに渡り楽曲の大半の作詞・作曲はTAKUROが担っており、シングルは必ずTAKUROの楽曲で統一され他のメンバーの楽曲はアルバムやカップリングに1曲収録される程度に留まっていましたが、近年では他のメンバーの楽曲がシングルとなる機会が増えてきました。

楽曲のテイストも長年築き上げてきた王道スタイルもあれば、もう何でもアリの状態になっており、作品の自由度が格段に上がっています。「シングル曲はシングル曲らしいものを」と楽曲のポジションを明確に意識していたであろう時期から比べますと、面白味が抜群に増しています。
定評のあるライブもスタイルはどんどんと変わってきました。1990年代は格好良いステージングを「見せている」形だったものが、2000年代になると例えばファンと遊べる曲を設けてみたりそのように曲をアレンジしたりと「参加出来る」パフォーマンスに変化していきました。

メンバーもファンも笑顔で楽しめる空間となっていきました。選曲も定番曲に集中し過ぎず「その曲演るか~!」なんて意外性を与えてくれるなど、ファンになって間もない人でも長い人でも楽しめる構成を積極的に行っています。又、近年TERUの歌声の表現力が格段に豊かになり、今まで聞き続けていた曲の聞こえ方の違いに驚かされることが多々あります。未だにファンクラブに入っていてもライブのチケットが取れないという声が上がるのには、こうしたライブスタイルが支持されているからだと言えます。
浮き沈みが激しく低迷する音楽業界でGLAYが一定数のファンを獲得し続ける理由は、おごることなく「自分たちの為に」「ファンの為に」休むことなく活動を続けてきたことにあるでしょう。実績と継続は信頼であることを体現している彼らはきっとこれからも精力的な活動を続けてくれることと思います。そしてファンは安心してファンでいられる。GLAYはアーティストとファンの理想的な関係を築き上げた素晴らしいバンドです。