刺さって、癒やされる。 デビュー10周年、秦基博がアツい!

2016年5月29日

「ジャイアンに聴かせたい」と、ドラえもんに言わせた。
その歌声は、小さな子どもも知っている、というより、子ども『こそ』知っていると表現するのが正しいかもしれない。
『ドラ泣きソングのお兄さん』で、いまだ世間に通じてしまうのが、シンガーソングライターの秦基博(はた もとひろ)だ。

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出典headlines.yahoo.co.jp

ドラえもん史上初の3DそしてフルCG作品として、2014年に公開された映画『STAND BY ME ドラえもん』の主題歌を担当。
タイトル『ひまわりの約束』を耳にすると、「ウルウルしてしまう」「ジーンとくる」など、パブロフの犬現象を引き起こしてしまう秦基博の歌声。
現在35歳の彼は今秋、デビュー10周年を迎える。


鋼と硝子でできた声。そして、日本一ズルい声?

秦基博、デビュー時のキャッチコピーは『鋼と硝子でできた声』。

所属事務所オフィスオーガスタの先輩、スキマスイッチの大橋卓弥が考案したなど諸説あるが、実に巧く言い当てている。

ギターを抱えたカジュアルな出で立ち、温かみある柔らかさとエッジの効いた掠れを混ざり合わせたボーカル。
当時の事務所の二大看板、山崎まさよしとスガシカオ(現・移籍)のいいとこ取りとも言われ、同じミュージシャンとして「惚れる」との声も多い。
特にJUJUの「見た目はテディベアなのに歌うとセクシー。日本一ズルい声の持ち主」のコメントは有名だ


唯一無二の声でなぞる、楽曲に込められた想い。

所属するオフィスオーガスタは前述のミュージシャンのみならず、杏子、元ちとせ、さかいゆう、竹原ピストルといった、唯一無二の声を売りにしている。

社長の森川自身が、忌野清志郎にゆかりがあるとなれば納得だろう。そして個性的なボーカルにふさわしい、作詞作曲にも『らしさ』を追究させる。

秦基博の歌詞を聴いてまず、英語フレーズが極めて少ないことに気づかされる。そして頭の中にシーンやドラマが描きやすい。

つい口ずさみたくなるリズムやメロディーラインがどの曲にもある。作詞作曲の作業を、秦自身がまず深く掘り下げ、誰もが根底に抱える『何か』を拾ってくれるようだ。

親しみやすい秦の音楽だが、カラオケで歌うと具合がよくない。やはりあのボーカルがあって『パーフェクト』と実感させるのだ。


後出しでも、二番煎じにならない、飽きさせない。

かつて鑑賞用だった『プラネタリウム』を、アーティストとコラボさせエンターテインメントとして仕掛ける──コニカミノルタプラネタリウム(株)が運営する、“天空” in 東京スカイツリーでは『君と見る流れ星 starring 秦基博』タイトルのもと、2016年6月上旬まで上映。
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“満天”in Sunchin Cityの最初のリニューアルオープンに山崎まさよし、のちにスキマスイッチのコラボを経て、新たな場となる“天空”には秦基博へバトンが渡る。

『後から来て、締める』流れがどうにもついてまわる。山崎自身が長男、秦が三兄弟の末っ子というリアルさも関係するのか、長男が開拓し、末っ子が整地するようで面白い。
山崎は時にライブで、沢田研二や寺尾聰をはじめ昭和ロックやポップスのカバーを披露する。
クセの強いボーカルが驚くほど昭和サウンドになじみ、オーディエンスを沸かせた。

山崎ほどクセのない秦だと、カバーはオリジナルに軍配か?と思いきや、自分の曲にすっかり仕立て直してしまう。

イルカの『なごり雪』、RCサクセションの『スローバラード』など、名曲さえ違和感なく聴かせる。ちなみに二人とも、全編カバーのアルバムを出している。


恒例のオーガスタキャンプ、2016年の旗揚げは、秦基博!

もとは山崎まさよしの野外ライブから始まった、オーガスタキャンプ(略してオーキャン)。18年もの回を重ね、オフィスオーガスタ所属アーティストが一堂に集まる、ゴージャスな夏の恒例イベントとして定着した。

今年は11月8日にデビュー10周年を迎えることもあり『Augusta Camp 2016〜produced by 秦基博〜』と冠イベントとなる。

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しかも会場は、デビュー前の秦基博がオープニングアクトとして初のオーキャン・ステージに上がった、山梨県・富士急ハイランド コニファーフォレスト。しかも2年ぶりに前夜祭の開催も組まれ、ファンは早くもハイテンションだ。10年間の歩み、そして想いを、ライブという生物にどう注ぎ込むのか。そして秦基博のプロデュース力にも注目したい。