進化する桑田佳祐の歌声

2016年5月19日

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出典www.huffingtonpost.jp

今でこそ日本を代表するバンドとなったサザンオールスターズ。
しかし、ここまで来るには数々の苦難がありました
サザンオールスターズの桑田佳祐として、どのような茨の道があったのでしょうか?
彼の魅力を探っていきます。


今や日本の音楽界の重鎮の一人である桑田佳祐さん。
今年で還暦をむかえられましたが、いまだに張りのある声をキープしています。今回は彼の声の魅力について語らせていただきます。
そもそもサザンオールスターズは色物バンドの扱いで、バラエティ番組に出演したり時にはドッキリまで仕掛けられていました。
デビュー曲の「勝手にシンドバッド」が記録的にヒットしましたが、世間ではそのまま一発屋となると思われていたのです。しかしその後「いとしのエリー」によりバラードでも評価を受け、桑田さんの高い音楽性が認められるようにます。
桑田さんといえばまず特徴的なのはあのしゃがれ声です。モノマネをする時は誰もが必死でしゃがれ声を出します。彼は学生時代から洋楽もよく聴いていて、エリッククラプトンやボブディランから影響を受けているとされています。しゃがれ声に憧れてウォッカでうがいをしたり大声を出したりと喉を痛め続けたていたそうです。(身体に悪いので真似しないようにしましょう。)
影響を受けた音楽としては日本の歌謡曲や洋楽ロック全般、童謡やクラシックまでとにかく幅広く聞いていたそうです。この柔軟性が、一つのジャンルにとらわれることなく様々な曲を歌い上げられる歌声の土壌となっているのだと思います。
例えば、初期はサザンロックやラテンの影響を受けた曲調のものが多く歌声もアクが強くソウルフルです。かと思えばアルバム「KAMAKURA」では電子楽器を使用した実験音楽をつくり、前衛的な世界観の曲を見事に歌い上げます。そして12枚目の「Young Love」では正統派なポップスで多くの人に愛される歌も歌います。サザンで好きな曲は?というアンケートをとると人によって好みの曲がばらけるのも理解できます。
桑田さんの影響を受けた曲については、力を注いでいる活動のAAA(Act Against AlDS)でも知ることができます。このライブでは桑田さんの好みの楽曲が数多くカバーされています。夷撫悶汰では桑田さんのジャズをしっとりと歌い上げる声を聴くことができます。
また多様極まるこの歌声はサザンとソロとでも切り替えられています。サザンオールスターズとして行き詰まりはじめたらソロで新しい分野に挑戦してみるのだそうです。正妻と愛人みたいなものだと話していたのを聞いたことがあります。ソロでの身軽で楽しそうな歌声も素敵です。
2010年には食道癌というショッキングなニュースもありましたが、無事克服されて今も精力的に活動しています。声量を取り戻すトレーニングなど、大変な努力をされたのだと思います。「蛍」での丁寧に歌う声もまた魅力的です。
現在はアルバム「葡萄」がリリースされています。時代とともに進化する桑田さんの歌声をぜひ堪能してみてください。